SHINの戯れ言

とりあえず書きたい放題言いたい放題

大学受験が『知識の暗記重視』とか言うヤツは、まずはその『大学受験が知識の暗記重視』という間違った知識の暗記を考察してからモノを言え。

日本の大学受験は、『知識の暗記重視』とかって、

ほんと、ただの勘違いなのと、

頭が弱い、論理性という言葉からかけ離れた人間の言っていることだと思っています。

 

これ、ほんといつも言ってるんですが、

ちょうどいい題材があったので、それをもとに紐解いていきます。

 

昨日、高校生の体験授業で使ったものです。

 

【次の英文を日本語に訳しなさい】

One of the interesting differences between America and Japan is that family life is much more connected so social life in America than it is in Japan.

 

はい。どうですか?

これ、高校1年生レベルです。

 

高校生の問題ですが、

高校受験偏差値で65くらいある人は中学生でも訳すことができます。

 

これ、『知識』だけで訳している人間は、

絶対に大学受験で失敗しますからね。

 

英文法覚えて、英単語覚えて、

暗記してさえいえれば訳せるって英文ではないです。

 

これ、冒頭の一文なんですが、

これがたまたま訳せたとしても、暗記だけでやっている人間には、

おそらくこの後の文章は読めないでしょう。

 

まずね、family life   なんて訳します?

 

暗記型の人は、 family = 家族   life=生活

『家族生活』みたいに訳しちゃいます。

 

もうこの時点で、日本語のセンスがないわけですよ。

単語の暗記だけだと、そうなります。

 

家族生活 なんて言葉、これまでに使った人います?

そんないないと思います。

 

ん?『家族計画』ならwww ってレベルだと思います。

 

大学受験で考えたときに、『家庭生活』と訳すのがベターですかね。

でも、『家庭生活』なんて言葉も、実際あまり使わないのでは?

 

これ、『家庭』って訳してしまってもいいですよね。

 

あとの『社会生活』というのとキレイに対比をさせたいなら、

家庭生活 と 社会生活 ってした方がいいかもですが。

 

次に、connected という単語。

 

昨日の高校生は、この単語の意味がわかりませんでした。

 

でも、これ、カタカナ読みしても、日本語になってるんですよ。

 

コネクティッド ですよね。 コネですコネ。

 

繋がりですね。

 

もう普通に日本語として使われているわけで、

普段から、そういう言葉にアンテナ張っておけば、

『connected=繋がっている状態・結びついている状態』とかって、

暗記する必要ないんですよね^^;

僕も、こんな単語暗記した記憶ありません。

 

偏差値60レベルの大学入試の英語でも、

そういう単語、結構あります。

 

『暗記』ではなく、『普段の生活における観察と考察』からいけるんですよ。

 

誰ですか?勝手に『暗記だーー』とか言っちゃってる人。

 

んで、僕は、偏差値40から60にあがった人間なので、

できない人が、そういうアンテナはってない っていうのがわかるのですが、

普通に当たり前のように偏差値60以上でいつづけている人たちって、

当たり前のようになっているので、特別なことってしてないんですよ。

 

それを、偏差値40の人間や、何の観察・考察もしてない人が、

『暗記重視知識重視だーー』って騒いでるだけなんです。

 

ただ、普段から知的探究心や感性を働かせて生きているだけなのに。

 

さぁ、この英文、それだけではないですよー。

 

この英文自身を訳して行くとき、

『英語ができない人』『英語が苦手な人』

『暗記型で学習している人』は、

なかなかいい日本語になっていない。

 

とりあえず、英単語を日本語に直した上でそれを繋げて日本語に無理矢理訳す。

 

そして、その日本語だけで読んでも、意味が通りにくい訳になる。

 

その背景が、『きちんと論理の通る文章を作る』

『読み手が、どう捉えるのかを意識して文章を作る』ということが一切抜けてるんですよ。

 

ただ、問題を解こうとしているだけなんです。

 

 

人間力』なんかを今後の大学入試では見ていく って話もありますが。

 

人間力の一つに、『相手の目線にたって考える』っていうのを入れたときに、

たぶん、ほとんどの人が反対しませんよね^^?

 

英語の偏差値高い人たちや、国公立の偏差値高い大学の英文を綺麗に訳す人たちって、

読み手、まぁ、採点者にはなりますが、その人たちがどう読んでいるのか。

とかって、無意識レベルで考えてますからね^^;

 

英文の訳には、人間力も必要なんですねーーー!

 

日本語になってない日本語訳書いても、採点者は絶対に理解できない。ってわかってますから。

読み手の気持ちになって訳して行くわけです。

 

さらに。

この英文、『アメリカの文化』を学んでいたり、

普段映画なんかを見ている人たちというのは、

この冒頭の一文が何をいいたいか瞬時に判断できるんですよ。

 

これは、いわゆる『知識重視の暗記型学習』とは程遠いところですよね。

 

僕が観察している範囲で、

偏差値が高い人たちは、こういうのを、

本当に当たり前のようにやってますからね^^;

 

この文章を読んで、キーワードは、

・日本とアメリカの違い

・家庭と社会生活

・結びつき

 

これだけで、主張わかりますからね。

 

映画とか見てるとわかりますよねー

 

アメリカの映画とかで出てくる、

会社の仲間をよんでいるホームパーティや、なんか大統領の演説ーとか、

あとは新技術発表みたいな映画のシーン。

 

会社関係だったり仕事関係だったり、

大統領とかの話だったりするんですが、

絶対近くに、奥さんだったり家族だったり というのが、

その場にいるんですよね。

 

アメリカの大統領になると、ファーストレディとかいって、

その奥さんもピックアップされますよね。

 

会社関係のパーティだと、

夫婦で呼ばれたり、家族で呼ばれたりするわけですよ。

 

映画よく見ている人は、そーそー ってなりますよね。

 

日本はどうでしょう?

 

そういうの滅多にないですよね。

 

これまで、総理大臣の奥さん。っていうので、

有名になった人って、ほとんどいなくないですか?

 

会社の新規事業発表パーティに、

その奥さんが素敵なドレスを着て、その責任者の隣に立っていることありますか?

 

そして、新作の発表のときに、

『この新作が発表できるのは、私の妻が支えてくれたおかけです、

 まずは、私の妻に拍手を・・・』みたいな話ないですよね^^;

でも、映画のワンシーンではありそうですよね。

 

ホームパーティで、会社関係の人だけでなくて、

家族もよんでパーティ とかって滅多にないですよね。

 

その違いがわかっていると、

 

簡単に、

アメリカと日本における興味深い違いの一つは、

アメリカの家庭と社会生活の関係は、日本のそれよりも、より密に繋がっているということである。

という風な、論説文調の訳がでてくるわけです。

 

まぁ、あんまり英語に自信を持っているわけではないので、

ばりばり英語得意な人からは、

もっとこういう風な日本語訳の方が良い!みたいな指摘はいるかもしれませんが^^;

 

 

さて、このたった2行の英文。

大学の入試レベルにしたら、偏差値40台後半くらいの英文です。

 

それでも、これだけのことが言えるわけです。

 

単語は暗記しなくたって、普段の生活でアンテナはっておけばいい

きちんと、海外の文化も興味もって観察しているといい

英語を日本語にするときは、読み手の気持ちを考えよう。

 

等々。

 

個人的な感覚としては、

もっと偏差値の高い大学の大学入試の英文となると、

さらに色々多角的に物事を判断し、

さまざまな価値観から考察し、ただある知識を使うだけではなく、

その知識をいかに論理的に組み立てるか。ということが非常に重要になってきます。

 

文法の知識があるだけでは、この英文きちんと訳せません。

単語の暗記ばっかりやっている人は、難易度があがったときに限界がきます。

 

 

さぁ、いいですか、

これ、高校1年生レベルで、大学入試レベルでいうと、50もないんですよ?

 

ぜんっぜん、暗記型じゃ無理ですよねー。

 

 

だから、僕が思うのは、

『大学受験が知識詰め込み暗記型だーー』って言っている人たちって、

そうだと勝手に思いこんで、勉強の仕方間違っていて、

結果がでなくて、それでいい思いをしていないから、

その思い込みのものを批判しているだけにすぎない ってことなんですよね。

 

自分がいい思いできてないから、自分が受けてきた教育は間違いだー!!!!

国が悪いんだ、先生が悪いんだ、日本の教育が悪いんだ

って。

 

 

ちょっと考察すればわかることを、考察すらしないで、

自分のことだけで、

人間力がー』とか『偏差値がー』とかって言っちゃったりします。

 

 

せっかくなので、偏差値について言っておくと、

偏差値って、統計学上における分布を数値化してわかりやすくしたもので、

たとえば、『人間力』『思考力』『行動力』等のものを見るとなったときに、

判断基準を設けるわけで。

 

判断基準をもうけ、それに対し数値化する以外に、

目に見える形にし公平性を保った判断を下すことって難しいんですよ。

 

数値化した時点で、人間力も思考力も行動力も、

『偏差値』に置き換えられますからね^^;

 

結局ね、『知識重視がぁーー』とか言っている人たちの共通点は、

『知識』が足りなさすぎて考察できてないんですよ。